駅と城
憧れの時速500キロ!
リニア新幹線の駅が決まり、2020年の東京五輪に間に合わせたいという勢いで計画が着実に進んでいますね。
リニア新幹線の駅の場所も争奪戦だったようですが、今のところ東京名古屋間で神奈川・山梨・長野・岐阜という6駅になったとのこと。
でも、そもそも九州の人はご存知でしょうが、リニア新幹線の実験場は宮崎にあったんですよね。東九州の田舎の宮崎や大分で全国に先駆けてリニア新幹線が開通するのではないかと、ワクワクしていたのを覚えています。
しかし、1987年に当時運輸大臣だった石原慎太郎氏の一言で実験場を山梨に移転させてしまったのです。なんという政治力の差でしょう。大分は首相が出たにも関わらず未だに宮崎や北九州方面、熊本へ高速道路すら繋がっていない陸の孤島となってしまいました。
って愚痴はこれぐらいにしといて。。。本題。
時々熊本へ出張するのですが、先月初めて熊本駅に行きました。いつもは大分から車で行き熊本城周辺で会合があるので熊本駅に行くことはないのですが、初めて行ってちょっとビックリ、中心部から駅までやたらと遠かったです。(初めてだったので余計に遠く感じたのかもしれませんが。)
なんでそんなに遠いのと思いながらも特に調べようとかしませんでしたが、先日、偶然にも鉄道関係の方とお話する機会があり、私が質問したわけでもないのですが、中心部と駅が遠い理由をお話してくださいました。
「お殿様のいらっしゃったお城に煙を向けるわけにはいかない」
ほんとかいな?と思って好奇心がわいてきてちょっと調べてみたら、たしかに熊本や会津若松を初め城下町が栄えたところでは主要駅が遠いというどなたかの論文がありました。「お城に煙を向けてはいけない」ってのは例え話でしょうが、要は城が大きくお堀があったり総郭が広く城下町があると、鉄道や駅を作り始めた明治や大正時代には城下町を壊すわけにもいかず、少し離れたところに駅を作らざるを得なかったのかなと思います。
大分駅は中心部にありとても便利なのですが、そもそも大分は駅の数が少ないし駅の間隔も遠いので車がないと生活できませんけどね。駅が中心部にあるということは、城の規模やお殿様の威厳が想像できそうですねぇ。それと大分駅も大改修しており、あと2、3年で生まれ変わるのが楽しみです。
ちなみに大分は新幹線もなく高速道路も中途半端ですが、今度JR九州が「ななつ星」という超高級クルーズトレインを運行し九州を巡る企画が始まります。3泊4日62万円って豪華すぎますけど。。。セレブな皆さん、大分では湯布院が観光予定地でしょうから、湯布院の「お・も・て・な・し」を堪能してくださいませ。