終戦記念日に想う
「♪教科書は現代史をやる前に時間切れ そこが一番知りたいのに何でそうなっちゃうの♪」(byサザンオールスターズ 「ピースとハイライト」)
歴史は好きだが現代史は苦手、というよりちゃんと習った覚えがない。今思えば、ある教員組織の偏った歴史認識をすり込まれなくて良かったとも思うし、そもそも深く理解している教員も少ないであろう。
一昔前の8月前半は、テレビの戦争特集とかで原爆や大空襲の映像を見ては辛い気持ちになり平和の尊さを想ったりしたが、最近のテレビは戦争特集も少ないし、あったとしてもそのテレビ局の思想が強く出ている気がしてならない。
1995年頃のNHK「映像の世紀」のような事実のみを伝えるドキュメンタリー番組が見たいのだが、最近は少ない。先日たまたまBSを見ていたらオリバーストーン脚本のアメリカ史のドキュメンタリー番組があって食い入るように見てしまった。
安倍首相のせいで日本人が右傾化していると言われるが、逆に安部首相のおかげで日本人が国家というものに目覚める機会を与えてくれているのだと、私は感謝する。
現代史は苦手ではあったが、この歳になって色々な観点から戦前・戦中・戦後を考えることができるようになり、今改めて勉強したいところだ。
昨日、「終戦のエンペラー」という映画を観た。
太平洋戦争において昭和天皇がどこまで関与したのかという話しだが、当時の日本人の天皇陛下に対する心理はアメリカ人にとっては非常に謎であったろう。また、軍内部や内閣での駆け引き、天皇陛下の玉音放送の心意、マッカーサーのアメリカでの立場など戦中から戦後へとそれぞれの微妙な思惑が絡み合っており、それを解きほぐしていくことにより天皇陛下は罪に問われなかったとのことである。
この戦争において真実は闇のなかという部分もあろうかとは思うが、当時の日本人の団結力は天皇陛下あってのことだろう。今、それがないのは、GHQの戦略にはまってしまっているからなのか。
こんなことを書くと右翼ですか?と思われるかもしれないが、多少右ですかな。でも人様に迷惑をかけるような右ではございませんのでご安心を。逆に国家に対しての思想を持っていない人の方がおかしいと思いつつ、今はその思想を持つほどの国でもないのかもしれないな。
あと、映画「風立ちぬ」も観た。こちらも戦争に翻弄される人間模様が絶妙に描かれていたが、特にそんな時代のなかでも堀越二郎の好きなものに対する真摯さには憧れた。
戦争はなぜか解釈に大きなズレが生じてしまうのだが、どなたもどの国も一度感情抜きに見つめなおし、真実を解きほぐしていただきたいものだ。他の侵略した国に比べ日本は未だに強烈に戦争責任を押しつけられている。過去に束縛されすぎている。これからは軍事的というより経済的にももっと強くなって、他国と協調できる立場になって欲しいものだ。
温故知新。歴史、現代史は特に重要なのですよ、先生方!