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法律家の初心へ

3月の9、10、23、24日の土日4日間、福岡で非常に濃密な研修を20時間受けてきました。

司法書士は毎年12時間以上の研修を受けなければなりません。

でも、司法書士になって5年も過ぎると、研修を受けなくてもある程度の相談には対応できるし、目新しい研修テーマもないので、研修の参加率が悪くなります。(最低の12時間は受けてますが!)

その分、私はFPに関するものや経営の勉強とかにはまってて、司法書士の法律に関する勉強には若干嫌気がさしていたところですわ。

しかし、今回の研修は、司法書士がこれまであまり手がけてこなかった分野であり、これから脚光を浴びるであろう分野だったので、色々な予定をキャンセルしてまで20時間きっちり受講しました。

それは、財産管理業務についてで、司法書士は他人の財産を管理処分したり、他人の事業の経営もできるという、一見何でもアリ的な業務です。(紛争性がある場合には困難ですが。)詳しくはまたいつかブログしますが、財産管理業務を法律上、業としてできるのは、弁護士と司法書士だけです。

でも司法書士は、弁護士さんや他の専門職への遠慮からかこれまで財産管理業務をあまりしておりませんでした。

ところが、時代のニーズと、お客様へもっと法的サービスをしたいという、需要と供給のバランスがとれてきたのか、一部の司法書士から財産管理業務のノウハウが構築されていったのです。

なので今回の研修は、非常に有意義で、また改めて法律の奥深さを感じましたね。中途半端な法律の知識では火傷します。初心に戻ってしっかり法律も勉強しようと思いました。

ただ、普通の司法書士は、研修を受けて法律知識を身につけておしまい。そういう相談のお客様を事務所で待つだけで、向こうから来るわけもなく、知識の習得だけに満足する。

そうではなくて、こちらからお客様に情報提供したり提案しなければ、せっかくお客様にも便利なこの業務を活用してもらえない。当事務所でも色々な媒体で情報提供していこうと思います。

そんなこんなで、また法律的思考回路が活発になって、先週ご相談された難解な事件も徹底的に理論武装ができ、無事解決しました。

ちとまとまりがなくなりましたが、法律の面白さを思い出して初心に戻れた研修でございました。