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所有者不明土地

空き家問題と同じく、
土地についても所有者のわからない物件が
数多く存在し、社会問題となっていますね。

最後の登記をしてから50年間
何もしていない土地が全国の土地の22%もあり、
九州の面積以上にあるそうです。

この不明土地の相続登記を促すために、
法務省が対策に乗り出すみたいですね。

その調査を我々司法書士に委託する、
という新聞記事もあり、
我々の業界としてはありがたい話です。

ただ、50年も登記をしていないと、
相続人の数は膨大になりそうです。

価値があって売れる土地なら、
売って相続人に分配ができるでしょうが、
売りにくい土地だから、
残っている可能性がわるわけで、
今更、相続人全員が協力するか、
という問題もでてきます。

この高齢社会、相続人が10人いれば、
一人は認知症になっている可能性もあり、
手続はさらに煩雑になります。

法務省の委託で相続人を調べたはいいが、
相続人で話がまとまらずかえって
争いになったりするかも、ですね。

まぁ、我々の業界には相続人調査の委託までで、
登記の促しはまた別問題ととらえるか、
登記完了まで求められるのか、
これからの法務省の方針を待つところです。

なんにしてもお国から
お仕事をいただけそうなのは、
司法書士業界にとっては
珍しいことなので、
いい方向に進んで欲しいです。