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あきら

久しぶりに本のご紹介

池井戸潤の「アキラとあきら」

池井戸潤お得意の銀行ものですが、
取引先である会社の経営者一族の
嫉妬と葛藤が渦巻く物語。

1つの会社だったものを
三兄弟のために分社し、
それぞれが社長として経営するけど、
グループ会社というよりは、
長男への対抗心から無謀な事業を行ない、
他の会社の足を引っ張る。

その会社の1つを経営者の
息子であり元バンカーが継ぎ、
元バンカーの同期が銀行側として、
グループ会社を救済するために奔走する。

その2人が2人とも「あきら」という名前。

会社再編のテクニカルな話もあるし、
人としてどうあるべきかを問う部分もあり
池井戸潤らしい作品です。

経営者にとってもバンカーにとっても
どこを向いて仕事をすべきか、
という問いかけをされるようです。

 

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