三国志談~憎しみの先
三国志で最も有名な赤壁の戦い。
曹操軍と呉の軍師周瑜の戦いですが、
劉備に仕える諸葛亮孔明も周瑜に味方し、
計略を授けます。
赤壁の戦いは曹操軍の船を
火攻めにするというダイナミックな作戦で、
ただこれには風が必要でした。
その風を孔明が祈りで呼び寄せた、
ということで天をも操る者として、
周瑜は孔明を恐れ、敵愾心を燃やし、
同じ軍師として、だんだん憎しみへと
変わっていきます。
孔明は祈りで風を吹かせたわけではなく、
天文学的に計算して風が吹くであろう日に
祈りを捧げたわけです。
昔の陰陽師もこんな感じですかね。
周瑜は憎しみのあまり、
孔明を打ち破らんと 色々と計略を練るも
全て孔明に適いません。
結局、策士策に溺れるで、
自分の仕掛けた計略を孔明に暴かれ
負けて死んでしまいます。
現代社会においても、
憎まれる方もそれなりになんらか
問題があるかもしれませんが、
憎む方も寛容さがなくなり、
自己を追い詰めてしまうのです。
憎まれて反骨精神で頑張れたり、
そんなの気にしない価値観の相違と受け流せるか、
ずっとビクビクしながらいるのか。。。
そもそも理不尽なことで憎まれてもどうにもならない。
また憎む側は人を憎むことでしか、
自己の正当性を主張できないし、
憎しみの負のオーラは人を遠ざけるので、
結局は孤立し自滅していくのであろう。
確かに自分もときどき憎しみを覚えたりしますが、
かと言ってなんのいいこともありませんものね。
人のよいところを見つけ学ぶほうがいかに楽しいか。
以後気をつけよう~。